いつかは香る文章を書けるように

冷たい風と潮風が混ざって


洗濯物を揺らす


赤が鮮やかなシクラメン


風邪をひいたパキラは


風のないリビングで


少しの水を待つ


友達が急に増えた金魚は


水も急に濁って


水槽の掃除を待つ



残りの冷やごはんもカップ麺もないキッチン


正午が音もなくすぎて


わたしの胃は何を待つ




みんなわたしを待っている


みんなわたしに期待する



わたしを動かす原動力が


こんなに近くにある生活





なんてすばらしい人生なの